2020/03/20 17:38



MADE IN OCCUPIED JAPAN (メイドインオキュパイドジャパン)知っていますか?

「MADE IN OCCUPIED JAPAN」は占領下日本を表す意味で、
終戦後にGHQの命令で、海外へ輸出された日本製の陶磁器やおもちゃ、
カメラなどに付けられた刻印です。

戦後の貿易が再開された1947年~サンフランシスコ講和条約の1952年までの
わずか5年間だけ用いられた印です。







今回のカップソーサーもそんなメイドインオキュパイドジャパン製です。
ヨーロッパや北米などに向けて海を渡ったものだと思います。





こちらはMERITというメーカー(窯)のもの。





こちらはHokutosha製
カップだけでもいろんなオキュパイドジャパンがあります。





ハンドペイント(手描き)です。
いかにも日本らしい柄で茶色の縁取りや朱色のアクセントがモダンで
どこか懐かしく優しい雰囲気です。昭和レトロを感じます。







高度成長からモノづくり大国ニッポンの礎を築いた
戦後復興の海外輸出製品。

当時の舶来製品に比べると素地の質が悪かったり、
絵付けが雑だったりと品質は明らかに劣っています。

未熟で、でも勢いがあって、当時の人々が
敗戦を乗り越えて一生懸命に作っていたのかなぁと
思わせてくれます。





時代の荒波の中、海を渡ったニッポンのものづくり。
ひとつの小さなデミタスカップがとても誇らしく佇んでいるように見えます。





RUSTY ANTIQUE

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